みやざきの食と農を考える県民会議とは

みやざきの食と農を考える県民会議について

1.設立趣意書

私たちは、今、生きていく上で、地球全体を取り巻く食料危機への不安、環境問題などを前にし、大きな転換期に立たされています。

中でも、食料は、私たちの生命を育む最も大切なものであります。また、食料は、農林水産業と県民をつなぐ絆であり、架け橋でもあります。

最近の私たちの食生活は「飽食」ともいわれるほど豊かになる一方で、栄養素摂取の過不足や栄養バランスの崩れといった栄養面での問題が生じ、生活習慣病の増加等が懸念されていおります。

また、同時に欠食や孤食などの問題が顕在し、子どもたちの健やかな心身の発達面に及ぼす影響も危惧されております。

さらに、こうした状況に加えて、輸入農産物の増大や遺伝子組み換え食品に対する不安など、新たな問題も生じており、食の安全性について県民の関心がより一層高まってきております。

私たちのふるさと宮崎は、「太陽と緑の国」と呼ばれるように、温暖な気候のもと、緑豊かな県土と日向灘を北上する黒潮の恵みを受け豊富な農林水産物を産出する食の宝庫です。

この豊かな食材を県内で消費するいわゆる地産地消運動を展開する中で、健全な食生活の普及・定着を図るとともに、農林水産業の重要性や素晴らしさを県民一人ひとりが自らの問題として、今を見直し、考え、そして、実践していくよう食と農林水産業に関する幅広い関係者が共に集い、活動することを趣旨として、私たちは「みやざきの食と農を考える県民会議」を設立することにしました。

2.事業

みやざきの食と農を考える県民会議は、目的を達成するために、次に掲げる事業を行います。

  1. 健全な食生活普及・定着の推進に関すること。
  2. 地産地消の推進に関すること。
  3. 食育の推進に関すること。
  4. その他県民会議の目的達成のために必要なこと。

3.構成

みやざきの食と農を考える県民会議の趣旨に賛同する機関と団体等で構成します。

会員数 134
生産者、加工・製造業者、流通・販売業者、サービス業、消費者、マスコミ、行政等の関係団体
会長 宮崎県知事
推進体制
事務局 宮崎県農政水産部農業流通ブランド課
地域支部事務局 西臼杵支庁農政水産課及び各農林振興局地域農政企画課・農政水産企画課

みやざきの食ルネサンス運動

みやざきの食ルネサンス運動とは

みやざきの食と農を考える県民会議は、消費者と生産者が絆を深め、「食」と「農」の距離を縮めることにより、食の宝庫みやざきにふさわしい豊かで健康的な食生活の実現のため、県民運動(みやざきの食ルネサンス運動)として、「地産地消」(県産農林水産物の県内消費の拡大)及び「食育」を一体的に推進しています。

毎月16日は「ひむか地産地消の日」です

県民会議では、家庭や学校、生産や流通の現場などにおいて、「地産地消」及び「食育」を実践する日として、「日向(ひむか)」にちなんで、毎月16日(ひむか)を「ひむか地産地消の日」と定めました。

この日を中心に、県民会議の各会員、地産地消推進協力員が、自主的に「地産地消」や「食育」に関するシンポジウムやイベントなどを実施することにより、県民の方々に対する「地産地消」及び「食育」の普及、定着に取り組んでいます。

あなたは最近「いただきます」を言いましたか?

子どもたちには教えているけれど、あなたは今日「いただきます」と手を合わせましたか?この言葉が、暮らしの中から少し遠くなりました。それと同時に、私たちの食生活から「本当の豊かさ」が消えていきました。

畑が工場になり、農産物が商品になり、食卓から季節と家族団らんの会話が消え、子どもたちは、野菜の本当の色も、香りも、手触りも覚えていません。

食べ物が遠くの見知らぬところから運ばれるようになってから、生産者の汗や土のにおいも食卓に届くことはなくなりました。

すべての野菜や畜産物は、自然から生まれた「いのちの恵み」です。

生産者も、消費者もこの「いのちの恵み」を食べて生きています。生かされています。このことが、「食」と「農」の原点であることを、私たちはもう一度自分たちの「自然な感覚」として取り戻す必要があると思いませんか。

でもそれは難しいことではありません。当たり前のことをやればいいのです。身近にあるものをおいしくいただく。身近にある食材を生かした料理を選ぶ。

畑の土に触れ、遊び、語り合い、そして食事の時には生産者も消費者も「いのちの恵み」にそっと手を合わせ、感謝の心を伝えればいいのです。それが「いただきます」。私たちのこれからの食生活を豊かにする言葉です。

私たち宮崎県民は、この「いただきます」という言葉で食卓を満たし、私たちの食生活を豊かにする運動を今日から始めます。

宮崎から響け、「いただきます」の声

宮崎からはじめよう、いのちの恵みへの「ありがとう」

「いただきます」からはじめよう宣言

私たち宮崎県民は、食の宝庫みやざきにふさわしい豊かで健康的な食生活を実現するため、家庭・学校・地域など、いつでも、どこでも「いのちの恵み」に感謝する言葉「いただきます」を心を込めて発し、「食」と「農」の身近な関係づくりを進めることをここに宣言します。

  1. 私たちは、食事の時にはいつでも、
    「いただきます」の言葉に乗せていのちの恵みへの感謝の気持ちを伝えます。
  2. 私たちは、地産地消や「食」と「農」の学習を通して、
    健康で安心できる食生活の実現をめざします。
  3. 私たちは、消費者と生産者の交流を通して、お互いの信頼関係をしっかりと築きます。

平成17年11月13日
みやざきの食と農を考える県民会議
みやざきブランド推進本部

キャラクターについて

しゅん(旬)

みやざきの食と農を考える県民会議のキャラクターです。宮崎の明るい太陽を擬人化し、海をデザイン化。県民が県産の農林水産物を楽しくおいしそうに食べている様子を表現したものです。
宮崎県で獲れた農林水産物は、ひときわ新鮮であり、季節それぞれの物がいつでもすぐ食べられることから、“しゅん(旬)”という名前が付けられました。

キャッチフレーズについて

「やっぱ宮崎、地どれが一番!」

みやざきの食と農を考える県民会議のキャッチフレーズです。一般公募の中から決定しました。県民会議では「地産地消」及び「食育」の推進のシンボルとしてキャラクター及びキャッチフレーズを活用しています。キャラクター及びキャッチフレーズの使用を御希望される方は県民会議事務局まで御連絡ください。